(13日、サッカーJ1横浜F・マリノス2―2湘南ベルマーレ)

 横浜F・マリノスのFW塩貝健人にとっては激動の1週間だった。

 所属する慶大と横浜マの活動を両立する日々。7日の関東大学2部リーグ開幕戦でハットトリック(3得点)を達成すると、10日のガ大阪戦でJ1デビュー。そして、この日J1初先発を飾った。

  • オファーに悩むキューウェルと食事 前田大然が伝えたマリノスの魅力

 前半21分、「絶対に点を決める」という思いを形にした。FW水沼宏太の右からのパスに右足を合わせ、初ゴールを挙げた。

 東京・国学院久我山高から昨年、慶大に入学した。スピードや体の強さを評価され、今年1月に2027年からの横浜マ加入が内定。今季から特別指定選手となった。

 14日に大学のリーグ戦を控えていたが、横浜マのOBでもある慶大の中町公祐監督からは「この試合で活躍することだけを考えろ」と言われていた。だから「点を取らないと来た意味がないと思って頑張った」。

 試合後、笑顔はなかった。「勝てなかった原因は自分が(他のチャンスを)決められなかったことにもある。次は決められるように」。19歳は向上心にあふれている。(岩佐友)

 山口監督(湘) 「10人になり、厳しい戦いになったが、勝ち点1を拾えた。そこはポジティブにとらえたい」

 キューウェル監督(マ) 「残念な気持ちでいっぱい。2回リードしただけに勝ちたかった。中2日の日程はタフだった」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。