被災地・宮城で3年連続の開催となる「羽生結弦 notte stellata」=広報事務局提供

 フィギュアスケート男子でオリンピック2連覇を果たしたプロスケーター、羽生結弦さん(30)が座長を務め、東日本大震災の被災地から希望を発信するアイスショーの概要が24日、主催者から発表された。2023年から3年連続の開催。宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで来年3月7~9日の3日間行われる。

 「羽生結弦 notte stellata(ノッテ・ステラータ)2025」と名付けられたショーは、イタリア語で「満天の星」や「星降る夜」を意味する。競技者時代の羽生さんがエキシビションで披露してきた代表曲の一つだ。

 仙台市出身の羽生さんは、東日本大震災が起きた11年3月11日の夜、避難所でふと空を見上げると、停電の暗闇に美しい満天の星が広がり、絶望感を抱いていた中で希望の光を感じたという。過去2年も震災の時期に地元・宮城で開催し、被災地を照らすように「希望」の演目を次々に披露してきた。

 羽生さんは「3回目を迎えるということは、何度も何度もその3・11のことを思い返したり、また、何かできることはないかということを模索しながら、たくさんの事を考えてここまで来たんだなということを改めて感じています。また希望を届けていけたらいいなと思いますし、このショーを見た皆さんが笑顔で帰っていただけるような、そんな明るいものにできたらなと思います」などとコメントした。

 羽生さん以外のキャストは順次、ホームページで公表予定。【倉沢仁志】

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