槙野さんはサンフレッチェ広島やヴィッセル神戸、それに浦和レッズなどに所属し、J1で通算415試合に出場して年間優秀選手に8回選出されました。

日本代表では、2018年のワールドカップロシア大会など38試合に出場しています。

槙野さんはヴィッセルに所属していた2022年のシーズンを最後に現役引退を発表し、この2年間はヴィッセルでクラブの魅力を発信する役割を担っていました。

ヴィッセルの本拠地、神戸市のスタジアムで行われた引退試合には、ワールドカップをともに戦った本田圭佑さんや、セレッソ大阪の香川真司選手、ヴィッセルの大迫勇也選手などに加えて、元ドイツ代表でヴィッセルでもプレーしたルーカス・ポドルスキ選手も駆けつけました。

槙野さんは、日本代表経験のある選手を中心としたチームのメンバーとして出場し、ポドルスキ選手からボールを奪うなど守備で見せ場を作ると、本田さんが獲得したペナルティーキックを決めるなど現役時代をほうふつさせるプレーで会場を沸かせました。

試合終了間際には、交代で入った妻の高梨臨さんがペナルティーキックを決めるなどユニークな演出で観客を盛り上げていました。

槙野さん「100点です 特別な1日になった」

引退試合を終えた槙野さんは「終始、興奮しっぱなしでふわふわと夢の中にいたような感じ。選手時代は当たり前に試合をしてきたがしばらく期間が空いたことで改めてサッカー選手のすごさ、サッカーっていいなということを感じられた。自分も楽しめたし、来てくれた選手やサポーターも『楽しかった』と言ってくれたので100点です。特別な1日になった」と笑顔で話していました。

本田圭佑さん「気持ちを次の目標に切り替えているな」

引退試合に参加した本田圭佑さんは「ペナルティーキックの場面は、私に遠慮して譲ろうとしたので、槙野らしくないなと思って『自分で蹴れよ』と伝えた。試合は思った以上に真剣にやることになったが、けがなく試合も勝てたのでよかった。楽しかった」と振り返りました。

その上で「もう気持ちを次の目標に切り替えているなという印象を受けたので、そこに向けて頑張ってほしい」とエールを送っていました。

香川真司選手「現役に戻れそうなくらいしっかりしたプレー」

現役時代から親交が深いセレッソ大阪の香川真司選手は「現役に戻れそうなくらいしっかりしたプレーをしていて驚いた。出会って15年くらいたつが苦しい時も変わらない信念と意志の固さを改めて感じた。なかなか日本にいないキャラクターで、自分と比べることはできないがそれぞれやり方で今後もサッカー界を盛り上げていければいいなと思う」と話していました。

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