引退試合に先立って開かれた神戸のJ1と天皇杯の優勝報告会でサポーターと記念撮影する槙野智章さん(手前左端)と吉田孝行監督(同右端)ら=神戸市内で2024年12月14日、生野貴紀撮影
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 元サッカー日本代表の槙野智章さん(37)の引退試合が14日、神戸市のノエビアスタジアム神戸であった。槙野さんが代表で一緒にプレーしたメンバーや現役最後に所属したヴィッセル神戸の選手らが集結し、スタンドを沸かせた。

 試合は前半に元日本代表の本田圭佑の放ったミドルシュートが相手のハンドを誘い、PKを獲得。槙野さんが豪快に蹴り込んだ。後半には妻で俳優の高梨臨さんがサプライズで出場し、PKを決めた。この試合に出場するために来日した神戸OBで元ドイツ代表のポドルスキ氏も存在感を示した。

 現役時代から「お祭り男」としてパフォーマンスでも沸かせてきた槙野さんらしく、さまざまな仕掛けで会場を盛り上げた。

 イベント終盤で槙野さんは「サッカーって楽しいなって思いました。次なる第2章は監督。唯一無二の監督になります。第2章に向けて走ります」とあいさつした。

 槙野さんは2006年にサンフレッチェ広島でデビュー。主にDFとして活躍し、ケルン(ドイツ)、浦和レッズを経て、22年に神戸に加入し、その年限りで現役を引退した。日本代表では18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場。引退後は神戸でイベント出演などでチームの魅力を発信する「エバンジェリスト」を務めるほか、解説者、指導者としても活動している。

 試合後には、親交のある人気アイドルグループ「NEWS」が登場。小山慶一郎さん、加藤シゲアキさん、増田貴久さんの3人がユニホーム姿になり、ピッチ上で熱唱した。3人は「槙野さん、お疲れ様でした。夢をありがとう!」と叫び、盛り上げた。

 観客席には愛犬家の槙野さんの発案で、犬と観戦できる席も設けられた。【生野貴紀】

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