春季近畿地区高校野球滋賀県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社後援)は6日、大津市のマイネットスタジアム皇子山で決勝があり、滋賀学園が近江に1―0で競り勝ち、初優勝を決めた。3位決定戦では、八幡商が比叡山を延長タイブレークの末に3―2で破った。滋賀学園は、25日から明石トーカロ球場(兵庫県)で始まる近畿大会に出場する。(仲程雄平)
滋賀学園は、左腕の高橋侠聖投手(3年)が近江を完封。初優勝の立役者になった。
両校が県の大会決勝で対戦するのは、昨春から数えて4回目。過去3回は近江が制し、昨秋は高橋投手が3失点して降板。悔しい思いを糧に、制球や球の回転数を意識して練習を重ねた。
この日はコースに丁寧に投げ分け、緩急をつけて打たせて取った。継投する予定だったが、流れに乗って96球で完封。「リベンジできてよかった。制球力をもっと上げたい」と話した。
近江は、左腕の河越大輝投手(3年)が9回1失点と好投。「体力を付けて夏に挑みたい」と切り替えていた。
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八幡商は九回に追いつき、延長十回タイブレークの攻防を制した。
近江との準決勝で好投した田上航投手(3年)が先発、六回から増田優輝投手(3年)が継投して、九回まで最少失点で抑えた。
投手陣の踏ん張りに応えようと、磯部煌太選手(2年)は延長十回無死満塁で打席に立った。直球を狙い打ち、勝ち越しの犠飛。小川健太監督は「泥臭く点を取ることができた」と評価した。
比叡山はエース渡辺煌多朗投手(3年)が8回無失点と力投したが、打線が援護しきれなかった。
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