8日、サッカーJ1リーグの最終節が行われ、今シーズン限りでの引退を発表していた浦和レッズの興梠慎三選手が先発出場し、試合後引退セレモニーが行われました。

埼玉スタジアムで行われた、浦和レッズ対アルビレックス新潟のホーム最終戦。
今シーズンでの引退を表明している、宮崎県宮崎市出身の興梠慎三選手が、フォワードで先発出場しました。

興梠慎三選手は現在38歳。
鵬翔高校から鹿島アントラーズに入団し、2013年に浦和レッズに移籍、J1通算168得点は、歴代2位の記録です。
日本代表にも選ばれるなど、日本サッカー界の第一線で20年に渡り活躍したサッカー界のレジェンドです。

8日の試合をスタジアムで見守った、鵬翔高校時代の監督松崎博美さんに話を聞きました。

(鵬翔高校時代の監督 松崎博美さん)
「引退は寂しいですけど、本人が決めたことで、自分で限界だってことを考えたんでしょうね。まだまだやれそうな気はするんですけどね、寂しいですね、やっぱり。」

松崎さんは、興梠選手が鵬翔高校サッカー部に入部した当時をこう振り返ります。

「最初はやめたいやめたいという時期もあったんですけど、絶対Jリーガーになれるよ、日本代表になれるよっていう話をしながら何回も引き留めた。」

後半18分、興梠選手の交代が告げられると、相手チームの選手も花道を作り興梠選手のサッカー人生を讃えました。

その後行われた引退セレモニーで、興梠選手はサポーターを前に感謝の言葉を伝えました。

(興梠選手)
「たくさんの仲間と出会い、本当にいろいろな人に支えてもらって、20年間の現役を送ることができました。本当に感謝しています、ありがとうございます。」

さらに恩師に対しては…

(興梠選手)
「鵬翔高校サッカー部の監督である松崎監督、あなたと出会ってこうしてプロサッカー選手になることができました。そしてサッカーの楽しさを教えていただきました。本当にありがとうございます。」

(鵬翔高校時代の監督 松崎博美さん)
Q 松崎監督への感謝の言葉現地で聞かれたんですか?
「ビデオカメラ回しながら聞きましたけど涙が止まらなかったですね。」
「名門の浦和レッズに入って、非常に苦しい環境の中でも結果を残してくれるような選手に育ったということは、本当に私の誇りですね、自慢の子ですわ。」

宮崎が誇るサッカー界のレジェンド興梠慎三選手。
その勇姿は多くの人の心に刻まれています。

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