2024年のサッカー明治安田J1リーグも残すところあと1節となった。YBCルヴァンカップでクラブ初の準優勝に輝いたアルビレックス新潟は、リーグ戦では未だ残留争いから抜け出せていない。最終節にもつれ込んだ残留争い。柏レイソル・アルビ・ジュビロ磐田の3チーム中、2チームがJ1に残留する。アルビが残留できる条件とポイントとは。

■残留争いは最終節までもつれる展開に

11月30日、新潟市中央区のデンカビッグスワンスタジアムで行われたアルビレックス新潟のホーム最終戦。2万7000人以上の観客が訪れるなか、J1残留をかけてガンバ大阪と対戦した。

引き分け以上で残留を決めることができるアルビだったが、0-1で敗れ、自力で残留を決めることができなかった。

一方、J1残留を争う柏は首位・ヴィッセル神戸相手に引き分け、16位に浮上。J2降格圏の18位・磐田はFC東京に逆転勝ちし、アルビとの勝ち点差が3に縮まった。

■自力残留は「引き分け」以上

残り1試合となったJ1リーグ。

アルビは前節に引き続き、引き分け以上で自力での残留が決まる。

敗れた場合は18位・磐田が引き分けか負けの場合はアルビが残留。柏が敗れ、磐田が勝った場合は、勝ち点が3チーム並ぶことになる。

勝ち点が並んだ場合は 得失点差、総得点数の順で順位が決まる。

現在の得失点差は、柏が-11、アルビが-15で、磐田が-18。柏は一歩抜けており、残留争いは事実上、アルビと磐田の一騎打ちとなる。

その上で、アルビと磐田がそれぞれ1点差で試合が決まった場合は、アルビが残留。
一方で、どちらかの試合が2点差以上ついた場合は総得点数で残留の行方が決まる。

現在の総得点はアルビが44、磐田が47のため、総得点で順位を争う場合は磐田に分がある。

■最終節の相手は「鬼門」浦和レッズ

アルビOBで、現在はアルビレックス新潟営業部の野澤洋輔さんは最終節のポイントについて「自力で残留を決められるので、勝利を目指して戦うこと」が大前提としたうえで「様々な状況があると思うので、どういう戦い方をするか整理するのが必要だが、それ以上に、アルビのように追われる方はプレッシャーがかかるので、気持ちの面を整えることが重要。そして、サポーターが一つになってパワーを送ってほしい」と話した。

アルビの最終節の相手は12位の浦和レッズ。J1での対戦成績は1勝6分24敗と大きく負け越しているほか、アウェーでの勝利は未だない。

磐田は、すでにJ2降格が決まっているサガン鳥栖とアウェーで対戦する。今季は0-3で敗れている相手だが、J1リーグの通算成績は6勝4分5敗とほぼ五分の成績だ。

アルビは「鬼門」を突破し、自力での残留を決めることができるか。新潟サポーターとともに絶対に負けられない戦いに挑む。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。