フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人で争うGPファイナルで男子の公式練習が5日、フランス・グルノーブルの会場であり、日本の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)と佐藤駿選手(エームサービス・明大)や、世界王者のイリア・マリニン選手(米国)が調整した。
鍵山選手はフリーの曲をかけた練習では軽やかな4回転サルコウをはじめ、4回転―3回転の連続トーループを着氷。曲かけ後には、4回転ルッツや4回転フリップからの3回転トーループも降りて見せた。「今大会の目標は結果よりも自分自身に勝つこと。イリア選手にどこまで近づけるかというのも今大会で知っておきたい」と語った。
佐藤選手は、武器となる4回転ルッツの回転が抜ける場面が散見されるなど、氷の感触をつかむのに苦戦。「ルッツがはまってなかった。昨日もそんなに良い感じのルッツではなかったので、あしたに期待して、という感じですかね」と苦笑いで振り返った。今大会の目標は「もちろん表彰台」としつつ「まずは自己ベストを超えていく」と意気込んだ。
マリニン選手は、アクセルを含む全6種類の4回転ジャンプを着氷。特に終盤は今季の公式戦で跳んでいないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を4本連続で降りた。公式戦で跳ぶ4回転ジャンプの種類や本数については笑顔で「その日が来ればわかると思う。(アクセルを跳ぶかも含め)サプライズだよ」とけむに巻いた。
男子は6日にショートプログラム(SP)、7日にフリーが行われる。【グルノーブル倉沢仁志】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。