最終盤となった明治安田J1リーグ、アルビレックス新潟は11月30日のホーム最終戦でガンバ大阪に敗れ、J1残留は最終節まで持ち越しとなりました。
■ホーム最終戦 “守り固い”G大阪と対戦
2万7000人以上の観客が訪れる中、迎えたJ1残留がかかる今シーズン、ホーム最終戦。
【サポーター】
「残留がかかっているので、きょう勝って安心して終わりたい」
【サポーター】
「サポーターが雰囲気をつくって、勝ちをつかみ取りたい」
ここまで16位のアルビが対戦したのは、失点数がリーグで2番目に少ない、固い守備が特徴のガンバ大阪。
【アルビ 小島亨介 選手】
「無失点で終われれば、その時点で、自力で残留できるので、そこを特に意識していた」
自力で残留を決めるには、引き分け以上の結果が必要となる中、この日はこれまで徹底してきたコンパクトなブロックを敷くことができず…。
守備の選手が相手につり出されるなど、選手同士の距離が間延びし、何度もゴール前に迫られます。
【アルビ 小島亨介 選手】
「相手にくさびも入れられて、押し込まれたシーンとかも多かった」
前半16分に迎えたピンチはGK小島のビッグセーブでしのぎましたが、その2分後、舞行龍がボールを追い、ペナルティエリア内が手薄になったところで、ガンバ・黒川のクロスを山田に頭で合わせられ、欲しかった先制点を奪われてしまいます。
サポーターの前で、自力で残留を決めるために、どうしても得点が欲しいアルビはその直後、秋山がボールを奪うと細かくパスをつなぎ、ペナルティエリア内に侵入した長谷川の折り返しに小野。決定的な場面をつくりながらも、これを生かすことができません。
【アルビ 小野裕二 選手】
「速いボールに反応はできたが、ちょっと当てるところが上を向いていた」
さらに、前半終了間際には、コーナーキックのチャンスで秋山が頭で合わせ、そのこぼれ球に小野が反応。さらに、こぼれたボールを小見が拾いゴールを狙いますが、ガンバの固い守りを崩すことができません。
間延びした選手同士の距離感では、後半でよりコンパクトになったガンバの守備を攻略することが難しく…。
【アルビ 堀米悠斗 選手】
「全体でハーフウェーラインを超えるようなビルドアップが必要だと思うし、その距離感の中で、最後崩しにかからないと」
ディフェンスラインの裏を狙ったスルーパスで打開を図りますが、後半41分の長倉のシュートはポストをたたき、1点が遠かったアルビ。ホームで残留を決めることはできませんでした。
■“残留”の行方は最終節へ…「サッカーと真摯に向き合う」
【アルビ 松橋力蔵 監督】
「ここというところで決めるチャンスはいくつかあったと思うが、そこがやはり入らなかった。そういう部分というのが少なくとも左右したゲームじゃないかと」
そして、J2降格圏の18位・磐田が勝利し、アルビとの勝ち点差が3に縮まったため、J1残留は最終節までもつれこむこととなりました。
【アルビ 小野裕二 選手】
「勝ち点をとれなかったというところがすべてだと思うし、非常に残念な結果になってしまって申し訳なかった」
【アルビ 堀米悠斗 選手】
「ラスト1週間、みんなが運だとかそういうものも持ってこられるくらい、サッカーに対して真摯に向き合う1週間にしないといけないと思っている」
■アルビ J1残留の条件は?
残り1試合となったJ1リーグ、アルビは順位を1つ下げて17位になりました。J2降格圏は、1つ下の18位・磐田で勝ち点差は3。
J1残留の条件を確認すると、アルビが最終節、勝ちか引き分ければ、その時点で自力で残留が決定します。
一方、負けてしまっても磐田が勝たなければ残留。
磐田が勝った場合は、勝ち点が41で並びます。勝ち点が並んだ場合は、得失点差で順位が決定。現在の得失点差はアルビがー15、磐田がー18。
アルビが負けて磐田が勝った場合、残留のためには最終戦での両者の得失点差を2以下にする必要があります。
J1残留をかけて…運命の最終節は12月8日、アウェーで浦和と対戦します。
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