秋田ノーザンハピネッツのBプレミア参入に向け、プロバスケットボールBリーグのチェアマンが27日、秋田県庁を訪れ、佐竹知事と会談しました。ポイントは本拠地となる新たな県立体育館で、チェアマンは、建設費を増額した補正予算案が県議会で可決され、再度入札が公告されればチャンスはあるとの認識を示しました。
新たな県立体育館は、秋田ノーザンハピネッツの本拠地となる予定で、整備が2026年に開幕する新しいトップリーグ・Bプレミアに参入する条件の1つです。
しかし、県が総事業費を約254億円と見込み入札を公告したものの、資材価格や人件費などが膨れ上がり、参加予定だった業者が全て辞退しました。
この状況を受け、県は再度入札を公告するため、110億円増額した総事業費364億円を盛り込んだ補正予算案を県議会に提出していますが、ハピネッツが12月の審査を通過できるかは不透明です。
27日は、Bリーグの島田慎二チェアマンが県庁を訪れ、新型コロナ感染のため療養中の佐竹知事とリモートで会談しました。
Bリーグ・島田慎二チェアマン:
「秋田の地でここまでクラブが支持されている中で、機械的に処理するのではなくて、なんとかこの秋田が盛り上がっていくためにこの動きは消したくない。ポジティブに前向きに進んでいくための解決策はないかと」
公開されたのは冒頭だけで、20分ほど意見が交わされました。
島田チェアマンによりますと、2028年秋の開館に向けて補正予算案が県議会で可決され、12月26日に開かれるBリーグの臨時理事会までに再度入札が公告されることが、ハピネッツのBプレミア参入に向けた大きなポイントになるということです。
Bリーグ・島田慎二チェアマン:
「2028年にアリーナが建つことや、そこに向けての予算取りの部分などをクリアしていければ、審査会や理事会の意思決定に値するという状況までいけるのではないかとわれわれも持ってきているので、そこを県側にもお伝えし、そこを一つ一つこの1カ月でクリアすれば、十分にチャンスがあるという認識でいます」
秋田ノーザンハピネッツ・水野勇気社長:
「島田チェアマンから方向性を示していただいたことは本当にありがたい。何としてもBプレミアにしっかりと入って、これらもハピネッツのクラブを通じて秋田の活性化に寄与していきたいという気持ちが強くなった会談だった」
補正予算案は12月20日に採決が行われます。そして、Bリーグの臨時理事会で、ハピネッツがBプレミア初年度に参入できるかどうかが判断される予定です。
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