ソフトバンクとの日本シリーズを制し、観客に手を振るDeNA・三浦監督=2024年11月3日、横浜スタジアムで(内山田正夫撮影)
今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、東京都内で開かれ、DeNAを26年ぶりに日本一に導いた三浦大輔監督が満場一致で選ばれた。三浦監督は初受賞。米大リーグで史上初の「50本塁打、50盗塁」を記録した大谷翔平(ドジャース)には特別賞が贈られた。◆王貞治・選考委座長「強さを肌で感じた」
選考委では、レギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズも制して「下克上」を成し遂げた三浦監督の手腕が高く評価された。 ペナントレースの内容を重視すべきだとして、就任1年目ながらパ・リーグを独走で制したソフトバンクの小久保裕紀監督を推す意見も出たという。一方で、座長の王貞治氏はソフトバンクの球団会長でもあり「日本シリーズでの(DeNAの)強さは実際に自分の目で見て、肌でも感じた。勝負の世界は勝たなければいけないというのが鉄則」と説明。最終的には満場一致に至ったという。2010年にリーグ3位から日本一になったロッテの西村徳文監督ら、リーグ制覇を逃して受賞した例は過去にもある。◆前人未到「50-50」の大谷翔平には特別賞
ドジャースの大谷翔平(高岡辰伍撮影)
特別賞の大谷については、王氏は「期待に応えるのではなく、期待を超えてしまう活躍でインパクトが強い。ますます上のレベルの楽しみをファンに与えてほしい」とたたえた。 選考委員は王氏の他に山本浩二氏、高田繁氏、辻発彦氏とノンフィクション作家の門田隆将氏。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。