50歳の伊東選手は静岡県出身。
身長1メートル68センチと小柄ながら、豊富な運動量が持ち味のミッドフィルダーとして早くから頭角を現し、1996年のアトランタオリンピックでは、日本が金メダル候補のブラジルから歴史的な勝利をあげ『マイアミの奇跡』とたたえられた試合で決勝ゴールをあげました。
そして、日本が初出場を果たした1998年のワールドカップフランス大会でもメンバー入りしました。
Jリーグでは、地元の清水エスパルスで18年間プレーしたあと、ヴァンフォーレ甲府や長野パルセイロ、ブラウブリッツ秋田を経て、2017年からは、J3のアスルクラロ沼津に所属していました。
J1通算517試合出場は史上9位で、8月に50歳となった今シーズンは、Jリーグ現役最年長となっていました。
伊東選手は31日にアスルクラロの本拠地、静岡県沼津市で記者会見して今シーズンかぎりでの現役引退を発表し、「ことしの夏の練習がきつくて体が動かなくなってきて、厳しいと感じた。50歳までプレーできたことが本当に幸せで、いろんな方に支えられてここまで来ることができた」と32年間のプロ生活を振り返りました。
また、『マイアミの奇跡』については「いい思い出で、今でも4年に1回くらい、思いだしてくれて声かけてくれる」と話しました。
そのうえで、現在、J3で4位につけ、J2昇格へ正念場を迎えているチームに対して、「可能性は十分にある。このチャンスをつかみ取ってほしいので、若い選手がピッチの上で躍動している姿を見たい。最後は一緒に喜びたい」とエールを送りました。
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