ソフトバンク―DeNA(29日・みずほペイペイドーム)
やはり、開幕2連敗という窮地だからこそ、この人は頼りになる。DeNAのベテラン・筒香嘉智が2―1の五回に貴重な追加点となる右犠飛を放った。
桑原将志のソロで勝ち越した後、さらに内野安打、2四球とDeNAは打線がつながった。無死満塁で筒香が打席に入った。初球のチェンジアップはフルスイングで空振り。筒香本人の気迫を感じさせた直後、ストレートをとらえた。
打球は右中間深くに飛び、あと一息で本塁打かと思われたが、フェンス際でソフトバンクの柳田悠岐が華麗なジャンピングキャッチ。それでも、三塁から梶原昂希がタッチアップで生還した。
主砲のオースティンが第1戦の自打球の影響で第2戦は欠場した。代役の4番を任されたのが筒香だった。それでもチームは2連敗。それだけに28日の移動日には「僕が打てていれば流れも変わったと思う。(第2戦の)負けは僕の責任だと思います」と自分を責めていた。
そして、この試合。オースティンは復帰したものの本来の一塁には入らず、4番・指名打者。筒香はその後ろの5番・左翼に入った。
「相手が強いのはわかっていたこと。敵地ですけど、ガッと入れるか大事だと思います」と集中力の重要性を強調していた。自らのプレーでそれを証明してみせた。【岸本悠】
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