プロ野球のSMBC日本シリーズ2024(7試合制)は26日、横浜スタジアムで第1戦が行われ、4年ぶり12度目の頂点を目指すソフトバンクが、1998年以来3度目の日本一に挑むDeNAに5-3で先勝した。

◆三浦監督「攻撃でなかなかつなげられなかった」

 投打で誤算が生じた。DeNAは先発ジャクソンが普段打席に立たないパ・リーグの投手に先制適時打を浴びて試合の主導権を握られた。頼みの打線も九回に反撃したが、遅きに失した。

ソフトバンク戦に先発したDeNAのジャクソン(大橋脩人撮影)

 ジャクソンは二回1死から制球が乱れて四球を与えると、2死から二塁打と申告敬遠で二、三塁。有原との勝負を選択したが、3球目の速球が真ん中に入った。一、二塁間を破られ、右翼手の梶原が打球処理にもたついたことも重なって2点適時打とされた。  満塁策に「ベンチの判断での失点」と大原チーフ投手コーチ。五回途中まで5者連続を含む計9奪三振で追加点を許さなかっただけに、悔いが残る1球となった。  「攻撃でなかなかつなげられなかった」と三浦監督が嘆いた通り、打線も有原の手元で動く球に手を焼き、7回を散発4安打に封じられた。三〜八回は二塁も踏めず。0-5の九回2死から梶原、森敬の適時打などで3点を返したが、最後は牧が中飛に倒れた。  敗れたとはいえ、相手守護神のオスナを攻め立てたことは、この後のシリーズに向けた光明といえる。「次につながる、つなげないといけない」と指揮官。この反発力を次戦へつなげたい。(酒井翔平) 

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