「SVリーグ」は2027年シーズンまでの完全なプロリーグ化、2030年に世界最高峰のリーグを目指す国内の新たなトップリーグで、今シーズン、女子は14チームがホームアンドアウェーで44試合を戦い、成績上位の8チームがトーナメント方式のチャンピオンシップに進みます。
12日は、女子の開幕戦が川崎市のとどろきアリーナで行われ、昨シーズン、V1連覇を果たしたレッドロケッツとメディックスが対戦しました。
会場には昨シーズンまでレッドロケッツの絶対的エースでパリオリンピック、日本代表のキャプテンを務め現役を引退した古賀紗理那さんが訪れ、試合を見守りました。
試合は古賀選手から背番号「2」を受け継いだレッドロケッツの22歳、佐藤淑乃選手が要所で力強いスパイクを決めたものの相手の堅い守備を崩しきることができず、第1セットを24対26、第2セットを23対25と続けて落としました。
第3セット、レッドロケッツに新たに加入したブラジル出身の選手が鋭いスパイクで流れを引き寄せましたが、東京オリンピックで日本代表のエースとして活躍したメディックスの黒後愛選手にアタックを決められるなど終盤に突き放されて22対25で落とし、レッドロケッツはセットカウント0対3のストレートで敗れ、黒星スタートとなりました。
会場では、昨シーズンV1平均動員数の3倍以上となる3200人余りの観客が声援を送りました。
埼玉上尾メディックス 黒後愛「助けられて勝ちきれた」
埼玉上尾メディックスのエース、黒後愛選手は「開幕戦ということでとても緊張していたが選手スタッフ、みんなに助けられて勝ちきることができたと思う」とホッとした表情を見せました。
そして、第2セット以降、少しずつ調子を上げたことについて「第1セットはなかなか攻撃が通らない場面が多かったが、チームメートからアドバイスをもらって打つコースなど変化をつけながらやっていけたことが2セット目、3セット目につながったと思う。きょうはどうしても勝ちきりたい気持ちがあったので貢献できてよかった」と話していました。
レッドロケッツ 佐藤淑乃「マイナスに捉えずポジティブに」
引退した古賀紗理那さんが昨シーズンまで背負った背番号「2」を受け継ぎ、開幕戦に臨んだレッドロケッツの佐藤淑乃選手は「1戦目でしっかり勝利をおさめたかったが、負けてしまったことをマイナスに捉えず、ポジティブに捉え、あすの試合にいかしたい。個人個人の技に頼らず、チームとして得点が取れるようにしたい」と話しました。
その上で「古賀さんのプレーを見てすごく憧れていたのでその背番号をつけさせていただいたことはすごく感謝している。この長いリーグ戦が終わるころにしっかりと成長して2番にふさわしいプレーヤーになれればと思う」と話していました。
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