プロ野球は12日、セ、パ両リーグでクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(S、3試合制)が開幕する。

 パ・リーグは2位日本ハムが3位ロッテを本拠に迎える。第1戦の予告先発は日本ハムが加藤貴之、ロッテが佐々木朗希。第1Sの勝者は16日からの最終S(6試合制)で、4年ぶりにリーグを制したソフトバンクと対戦する。

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 「日本シリーズに出ることしか考えていない」。11日、日本ハムの新庄剛志監督は「下克上」でCSを勝ち抜く覚悟を改めて示した。

 ロッテとの今季成績は18勝6敗1分け。レギュラーシーズンの「貯金15」のうち、実に12をロッテ戦で手にした。

 今季14勝で最多勝に輝いた伊藤大海を最終ステージのために温存する。残る先発陣でもデータ上、十分戦えると判断したからだ。

 第1戦先発の左腕加藤貴之は今季10勝のうち5勝がロッテ戦。第2戦の先発が予想される左腕山崎福也も2勝0敗、防御率は0・59と相性はいい。

 同席したロッテの吉井理人監督もサプライズで対抗した。初戦先発は左腕小島和哉が大方の予想だったが、「佐々木朗希でいきます」と明言。

 「(今季は)朗希には開幕戦とか何かの初戦を任せたことがなかった。そろそろ責任を持たせたかった」と説明した。

 得点力では重量打線の日本ハムに劣るが、このカードで3割超の打率を残している荻野貴司、藤原恭大らが出塁し、ソトやポランコら中軸につなげられるかがカギになりそう。

 過去5年、CSに出たことがない日本ハムに対し、ロッテは3度出場。短期決戦の経験値は上だ。「相性の悪さは考えない。新しい戦いが始まるというつもりでぶつかっていく」と気勢を上げた。(畑中謙一郎)

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