これは菅野投手が5日、東京ドームで行われたチームの練習後に報道陣の取材に応じて明らかにしました。

菅野投手は「球団には自分の意向を伝えている。僕自身、やっぱり向こうでプレーするという気持ちでいる」と話し、今シーズン終了後に、海外を含めたFAの権利を行使して、大リーグ移籍を目指す意向を明らかにしました。

菅野投手は34歳、昨シーズンは右ひじのけがの影響もあり、プロに入って最も少ない4勝と苦しみましたが、今シーズンは15勝3敗の成績を挙げて、チームの4年ぶりのリーグ優勝の原動力となりました。

菅野投手は4年前のシーズン終了後にも、巨人の生え抜き選手で初めてポスティングシステムを利用した大リーグ移籍を目指しましたが、そのときは交渉がまとまらず巨人に残留しました。

菅野投手は、このときの経緯を踏まえ「2020年のオフシーズンに、大リーグに行けなかったときの思いもずっと僕の中にあったので、こういう決断をした」と明かしました。

そのうえで、球団側からは「戦力的には痛いが応援すると言ってもらえた」と話していました。

大リーグでは、日本のピッチャーの評価は高い一方、10月で35歳を迎えるベテランの菅野投手の移籍の行方が注目されます。

阿部監督「日本一になって かっこつけて行け」とエール

菅野投手が大リーグへの移籍を目指す意向を明らかにしたことを受けて、巨人の阿部慎之助監督は「とにかくシーズンの最後まで頑張ってほしい。個人的には監督という立場でなければ、一野球人として応援したい。『日本一になって、かっこつけて行け』と言いたい」と話し、クライマックスシリーズなど、今後の戦いへの期待をにじませながらエールを送っていました。

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