井上一樹2軍監督

 プロ野球の中日は、3季連続でセ・リーグのAクラス入りを逃して今季限りで退任する立浪和義監督(55)の後任に、井上一樹2軍監督(53)を充てる方針を決めた。6日のDeNA戦で今季の全日程が終了した後、就任を要請する。  井上氏は主に外野手として現役時代の20年間を中日一筋で過ごした。引退後は2011年に2軍監督としてウエスタン・リーグとファーム日本選手権の制覇に導いた。復帰した今季も2位に終わったが、ソフトバンクとシーズン終盤まで優勝争いを繰り広げた。球団は井上2軍監督のチームを率いる手腕を評価し、2011年を最後にセ・リーグの優勝から遠ざかっているチームの再建を託す。  また、阪神でコーチを務めるなど他球団での指導歴があることも重視。立浪監督が進めてきた改革路線を引き継ぎ、若手を育成してチーム力の強化につなげることを期待している。

 井上一樹(いのうえ・かずき) 鹿児島商高2年時に夏の甲子園に出場。1990年にドラフト2位で投手として中日に入団し、その後、野手に転向。3度のリーグ優勝、2007年の日本一に貢献した。2009年に現役を引退し、通算成績は打率2割7分5厘、79本塁打、349打点。2010〜2013年に中日で打撃コーチや2軍監督、2020〜2022年に阪神で打撃コーチやヘッドコーチを務めた。2024年に再び中日の2軍監督に就いた。53歳。鹿児島県出身。

立浪監督㊨と話をする井上一樹さん=2023年10月28日、ナゴヤ球場で(榎戸直紀撮影)



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