武内投手は30日夜、ベルーナドームで行われた日本ハム戦に10勝目をかけて先発しました。
序盤から変化球を低めに集めるピッチングで2回から5回までは毎回ランナーを出しましたが、要所で緩いカーブで打ち取るなど無失点に抑えました。
打線は3回に2点を先制しその後も小刻みに得点して援護し武内投手も6回以降は1人のランナーも出さずに8回102球を投げてヒット3本無失点に抑えました。
試合は西武が8対0で勝ち、武内投手は今シーズン10勝目をあげました。
武内投手は正確なコントロールと安定感のあるピッチングが持ち味の左腕で国学院大から3球団競合の末、ドラフト1位で西武に入団しました。
チームが打線の不振もあって低迷する中、開幕から7月上旬まで負けなしの5連勝と前評判通りの抜群の安定感を見せて勝ち星を積み重ねました。
その後、夏場に入り勝てない時期もありましたが、今月に入りプロ初完封を挙げるなど3勝をあげて西武の投手陣では一番乗りで、10勝に到達しました。
球団のルーキーでふた桁勝利をあげるのは、2007年の岸孝之投手以来17年ぶりです。
武内投手はここまで21試合の登板で10勝6敗、防御率2.17の成績できょうでシーズンの投球回が145回と3分の1となって規定投球回にも達し目標にしていた「新人王」に一歩近づく形となりました。
武内投手は試合後、「いろいろな人に支えられての10勝なので本当にうれしい。きょうは点差がついてから余裕を持って自分のリズムで投げられた。1年1年変わってくると思うので、過信せずに来年もやっていきたい」と話していました。
渡辺久信監督代行は「満点のルーキーシーズンだった。自己管理や体のケアを1年目にしては出来ていて、シーズンを全うしてくれた」と評価していました。
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