○巨人6―2DeNA●(28日・横浜スタジアム)
思うように得点が奪えず、苦しんでいたチームを象徴するような打撃だったベテランが大暴れした。不振だった巨人の丸佳浩が今季初となる1番で先発して3安打3打点の活躍ぶり。2桁安打で6得点を奪ったチームの打線を勢いづけた。
丸は快音がピタリと止まっていた。無安打は7試合まで伸び、「当然悔しいし、苦しいですけど、やっぱり長いシーズンで絶対こういう時がある」と気持ちを切らさなかった。
阿部慎之助監督からは「経験もあるし、託した」と1番での先発を任され、11日に35歳になったばかりのベテランが意気に感じないわけがない。「チームの歯車として考えてくれた」と奮起した。
三回の第2打席で8試合ぶりの安打が生まれると「つきものが取れた」という。四回には2死二塁から先制の中前打を放ち、同点で迎えた六回はまたしても2死二塁から右中間フェンス直撃の勝ち越し打で均衡を破った。
丸の活躍に背中を押されて打線も活気づいた。2番に座った新人の佐々木俊輔も「丸さんの流れに打たせてもらった」と、2打席連続の適時打で3安打2打点の大当たりだった。
1、2番コンビの活躍で、13試合続いた「3得点以下」の不名誉な記録にようやくピリオドを打った。丸が「まだ1試合だけ。明日、打てなかったらダサい」と気を引き締めれば、佐々木も「結果を出し続けるしかない。今日のことはしっかり見直して、次にまた結果が出るよういい準備をしたい」と浮かれたそぶりはない。
ベテランの丸とルーキーの佐々木。面白い組み合わせになるかもしれない。【川村咲平】
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