○巨人12―4DeNA●(26日・横浜スタジアム)
優勝を目前とした重圧から解き放たれたか。先発全員安打で12得点。直近3試合でわずか1得点だった前日までとは別チームだった。「勝つために一生懸命やれば良いよ。なるようにしかならないから」。巨人は試合前に阿部慎之助監督が選手に送った言葉がきいたかのように打線がつながった。
初回に幸先良く1点を先取すると、7番・岸田行倫が左越えの2点適時二塁打を放ち、4試合ぶりに「2点目」が入った。するとスイッチが入ったかのように打線に勢いが増した。
0―1で敗れた前日は無安打で「なかなか点が取れず申し訳ない。また明日頑張ります」と責任を背負った4番の岡本和真も目を覚ました。2点差に追い上げられた四回の第3打席で左翼ポール際へ豪快にたたき込むソロ本塁打を放ち、「(得点を)絶対取り返すと強い気持ちで打席に入った。最高の結果になり良かった」と喜んだ。
さらに走者を一塁に置き、6番・坂本勇人も左翼スタンドに2ランをたたき込んだ。チームを引っ張ってきた主役2人の豪快弾で試合を決めた。
最近は浅野翔吾の定位置だった2番にオコエ瑠偉を抜てきして猛打賞。阿部監督は「(オコエの起用は)神様から言われて」と冗談めかしたが、采配もピタリはまって打線の活性化につながった。
優勝へのマジックナンバーが一つ減って「3」となった。この日クライマックスシリーズ進出を決めた阪神とのゲーム差は2。残り4試合。気を緩めることなく頂点をつかみに行く。【川村咲平】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。