米東部メリーランド州ロックビルのスポーツバーで、友人同士でビールを楽しむボーウェルさん(左)やニコルソンさん(右から2人目)=2024年9月19日、秋山信一撮影

 「野球の歴史の中でも最高の選手だよ」――。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手がメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成したことについて、米国のスポーツファンからも称賛の声が相次いだ。

 東部メリーランド州ロックビルのスポーツバーに友人と集まっていたコナー・ニコルソンさん(26)は、「野球の歴史の中でも最高の選手だよ」と話した。

 米国ファンの間では今シーズン、本塁打を量産するヤンキースのアーロン・ジャッジ選手とどちらが優れているかという論争が盛り上がっていたが、ニコルソンさんは「オオタニだね」と断言。「50-50を達成し、投手としても一流だ」

 一緒にビールを飲んでいたデービッド・ボーウェルさん(22)も「新しい世代の、新しいタイプの選手だ」とたたえた。

 今季は序盤に元通訳の水原一平被告が違法スポーツ賭博に関与し、大谷選手の資金を流用していた事件が発覚。大谷選手にも一時、疑いの目が向けられたことがあったことに触れて「そうした雑音を乗り越えて、結果を出した。本当にすごい」と語った。

 大谷選手の偉業はインターネットでも話題となり、X(ツイッター)では記録達成後に「Ohtani」がトレンドの1位になった。大リーグの公式アカウントは「ショウヘイ・オオタニ、唯一無二の偉業、唯一無二の瞬間、唯一無二のプレーヤー」と投稿した。

 一方、誰もが大谷選手のことを知っているわけではなく、バーの店内には「オオタニ? 野球には興味がないから」と首をかしげる高齢の男性も。「オオタニもすごいが、打者としてはジャッジの方が上だよ」と話す人もいた。【ロックビル秋山信一】

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