園児たちの前で背面跳びを披露する赤松諒一選手=岐阜市のはなぞの幼稚園で2024年9月13日、稲垣洋介撮影

 パリ・オリンピックで男子走り高跳び5位に輝いた赤松諒一選手(29)=西武プリンス=が13日、岐阜市の「はなぞの幼稚園」を訪れ、園児ら約400人に世界トップレベルのジャンプを披露した。パリ五輪柔道60キロ級で銅メダル、混合団体で銀メダルを獲得した永山竜樹選手(28)=SBC湘南美容クリニック=も同日、母校の大成中学・高校(愛知県一宮市)に凱旋。大舞台で活躍した2人が、ふるさとに五輪の余韻をお裾分けした。【稲垣洋介、川瀬慎一朗】

 赤松選手は岐阜市出身で、岐阜大大学院に研究生として在籍しながら競技を続けている。2023年11月、同園に招かれて園児たちと交流した際には五輪での活躍を約束していた。

 デモンストレーションで園児の背丈より高い1メートル75センチを背面跳びで軽々とクリアした。五輪で2メートル31センチの自己新記録をマークした赤松選手だが、「たくさんの園児の前だったので、五輪より緊張した」と苦笑。中学時代までバスケットやテニス、空手を経験してきた赤松選手は「小さいうちはたくさん体を動かして、スポーツ好きになってほしい」と園児らに呼びかけた。

永山選手、母校でメダル報告会

パリ五輪を振り返る永山竜樹選手=愛知県一宮市で2024年9月13日、川瀬慎一朗撮影

 永山選手は生徒約1000人が参加した母校でのメダル報告会で、高校男子柔道部主将の相沢燎(りょう)さん(3年)から花束を贈呈され、「皆の応援のお陰で60キロ級の準々決勝敗退後も、最後まで戦い抜くことができた」と感謝。渡仏前に誓った金メダル獲得を果たせなかったことから、「次のロサンゼルス五輪で金メダルを取るという新たな目標が生まれた。よりいっそう、金メダルを取りたい気持ちが強くなった」と力強く語った。足立誠理事長は「ぜひ頑張ってほしい。また応援しましょう」と話した。

 永山選手は、60キロ級の準々決勝で主審の「待て」がかかった後に一本を取られたため、すぐには畳を降りずに抗議の意思を示したが、判定は覆らなかった。それでも敗者復活戦、3位決定戦と勝利を重ね、銅メダルを手にした。

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