パリオリンピックの決勝戦で着用したユニホームを、母校の山梨県韮崎市立韮崎北西小学校に寄贈した文田健一郎選手と受け取った児童たち=山梨県韮崎市清哲町青木の市立韮崎北西小学校で2024年9月12日、佐藤薫撮影

 パリ・オリンピックのレスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で金メダルを獲得した山梨県韮崎市出身の文田健一郎選手(28)が12日、母校の同市立韮崎北西小学校で児童たちと交流した。

 卒業後初めて同小を訪れたという文田選手。体育館で全校児童の出迎えを受け、児童代表から花束を手渡されると、「ぼくからもプレゼントがあります」と、決勝戦で着用したユニホームをプレゼントするサプライズ。児童たちから歓声がわき起こった。

 文田選手は「応援ありがとうございました。みんなの応援メッセージを全部読んで感動して、後輩たちに絶対金メダルを持ってこようとパリへ行きました」とあいさつ。「前回の東京(五輪)は決勝で敗れ、すごく悔しい思いをした。諦めずにやりたい思いを持ち続けて、どうすればできるか、たくさん考えて、今やるべきことをやっていくと夢はかなうと思います」と語りかけた。

母校の山梨県韮崎市立韮崎北西小学校の児童からの求めに応じてサインする文田健一郎選手=山梨県韮崎市清哲町青木で2024年9月12日、佐藤薫撮影

 その後、6年生の教室で交流。児童らがサインを求めると、文田選手は一人一人丁寧にノートや色紙、帽子のつばなどに書き込んでいた。6年生の野口莉子さんは「ブレイキンをやっていて、大会に出たいと思っている。文田さんのように諦めずに頑張りたい」と憧れの先輩の言葉に勇気をもらっていた。【佐藤薫】

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