【日立製作所-エイジェック】一回に満塁本塁打を放ち、チームメートとハイタッチする日立製作所の真砂勇介選手(右)=川崎市の等々力球場で2024年9月9日午後3時2分、磯貝映奈撮影

 第49回社会人野球日本選手権関東地区予選が東京・大田スタジアムと神奈川・等々力球場で開幕し、1回戦4試合と2回戦2試合があった。

 1回戦は、茨城日産がテイ・エステックに3―2で逆転サヨナラ勝ち。茨城トヨペットはJR千葉に7―0、JPアセット証券はJR水戸に9―0、オールフロンティアはSUNホールディングスEASTに11―3で、それぞれコールド勝ちした。2回戦は、鷺宮製作所がセガサミーに4―2で逆転勝ち。日立製作所は6―2でエイジェックに快勝した。敗れた6チームは予選敗退が決まった。

 10日は2球場で2回戦6試合が行われる。【円谷美晶、磯貝映奈】

日立製作所・真砂勇介選手

 (一回の満塁本塁打は)先発の北爪(魁投手)が相当緊張していたので、先制点を取った後だったが、もう1点あったらうれしいかなと思っていた。若い選手が自分の一本を喜んでくれたので打てて良かった。

 都市対抗(北関東2次)予選でエイジェックに負けて、僕も含めてそれぞれが悔しさを持っていたはず。とにかく今日は目の前の試合に勝つことがテーマだった。まだ厳しい戦いは続くが、この試合に勝てたことは大きかった。

 チームを勝たせなければいけないという責任は日ごろから感じている。若手は精いっぱいやればどんどん成長していくので、負けたら僕たちのような経験を積んできた年長者の責任だと思っている。今日の(北爪投手の)ように(代表決定戦でも若手選手には)思い切ってやってほしい。

鷺宮製作所・野村工選手

 <八回2死から同点の適時二塁打を放って逆転につなげた>

 先輩たち(竹原祐太選手、橋本顕太郎選手)がつないでくれたので、「この打席のために練習してきたんだ」という気持ちで立った。

 <前の打席ではファウルで追い込まれて空振り三振だった>

 直球とチェンジアップ二択の中で、ファウルで追い込まれるなら空振りでも一緒なので、割り切って直球を打ちにいこうと思った。

 今回(日本選手権に)出られなかったら、(昨夏の都市対抗から)4大会連続で(社会人の2大大会に)出られないことになる。若い選手も増えてきて、早く全国の舞台を経験してほしいという気持ちと、このチームで一日でも長く野球がやりたいという気持ちがある。こういうしびれる試合で勝たなければチームのレベルアップにはつながらない。(次の試合も)どういう形でも勝てればいい。

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