中京は3回、この試合初めてのヒットなどで1アウト二塁三塁のチャンスを作り、1番・垣内惺矢選手の内野ゴロの間に1点を先制しました。

4回には、ランナー三塁のチャンスで5番・田口天照選手のファーストゴロの間に1点を追加し、2対0としました。

仙台商業は2点を追う9回、ヒットや相手のエラーで2アウト一塁三塁のチャンスを作りましたが、最後は相手の好守備に阻まれて得点できず、中京が仙台商業に2対0で勝って3連覇を達成しました。

中京は、当時の中京商業と中京学院大中京高校として出場した大会を含めて、史上最多を更新する13回目の優勝です。

大会3連覇は、昭和34年から達成した京都の平安高校、現在の龍谷大平安高校以来、2校目です。

また中京は、中京学院大中京として出場した平成29年から3連覇を達成していて、史上初めてとなる2回目の3連覇を成し遂げました。

中京 清水主将「守り勝つ野球を信じ全員で守備」

中京のキャプテン、清水隆之介選手は「きょうの試合では2点しか取れませんでしたが、自分たちがやってきた守り勝つ野球を信じて、全員で守備から盛り上げることができました。プレッシャーがあった中で1つずつ勝ちを積み重ね、3連覇を達成することができてうれしいです」と心境を話しました。

史上初の大会4連覇に挑む後輩たちに向けては「自分たちよりも大きなプレッシャーがかかると思いますが、ワンチャンスをものにしてその1点を全員で守りきるという中京の野球を貫けば、4連覇は見えてくると思います。頑張ってほしいです」と話していました。

中京 平中監督「よくやったなとことばかけたい」

中京の平中亮太監督は「苦しかった1年だった。去年秋の東海大会で負けて、どん底からのスタートだったが、選手たちが苦しさや厳しさに立ち向かって練習してきたからこそ、苦しい状況になっても歯を食いしばって頑張ることができたと思う。よくやったなということばをかけたい」と話していました。

史上初の大会4連覇に向けては「うちのチームに勝つためにいろんな策を練って嫌がるプレーをするなど、岐阜県内や東海のチームのレベルも上がってきているので、簡単ではないと思うが、挑戦権を得られたので、目指していきたい」と意気込みを話していました。

仙台商 佐々木主将「技術の差で負けた」

仙台商業のキャプテン、佐々木大輔投手は「何とか点を取ろうという気持ちがあった中で、0点に抑えられてしまい、相手の投手が一枚うわてでした。また、相手は打線のほうでも1点ずつ取りにいくという確実性があり、技術の差で負けてしまいました」と振り返りました。

後輩たちに向けては「優勝まであと一歩届かなかったので、来年、必ずこの舞台に戻ってきて、学校に優勝旗を持って帰ってきてほしいです」とエールを送っていました。

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