サッカー・J1浦和は27日、今季就任したペアマティアス・ヘグモ監督との契約を解除したと発表した。後任には昨季までチームを率いたマチェイ・スコルジャ前監督と契約合意しており、復帰することも発表された。手続きが完了するまでは、池田伸康コーチが暫定的に指揮を執る。
ヘグモ氏は主に母国ノルウェーのクラブを率いて男女代表監督も経験。2000年シドニー・オリンピックでは女子代表を金メダルに導いた。今季から監督に就任した浦和ではこれまでも実践してきた攻撃的なサッカーを標ぼうしたが、失点が大幅に増えてリーグ戦は7月以降勝ち星なしの13位、YBCルヴァン・カップも3回戦で早期敗退した。
スコルジャ氏は昨季、就任4カ月でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のタイトルを獲得。リーグ戦4位、ルヴァン杯準優勝の結果を残したが、家族の事情を理由に1年限りで退任していた。
浦和にとっては4年半で4度目の監督交代となる。「ファン・サポーターのみなさまへ」と題したメッセージで堀之内聖・スポーツダイレクターは「短期間での監督交代に強い葛藤があったことも事実」とした上で、選手の入退団やけが人などの状況を加味しても「総評としては、やはり始動時に描いた成長曲線に対し、現時点でのチームの完成度は後れを取っていると言わざるを得ません」と認識を示した。
さらに「成長の方向性を継続することと、成長のスピードを上げることの重要性を再確認し、そのための手段としてこのタイミングでの監督交代という決断を下しました」と説明した。【角田直哉】
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