第106回全国高校野球選手権大会に初出場した石橋高校の甲子園報告会が26日、栃木県下野市の同校体育館であった。選手たちは全校生徒や教職員に応援への感謝の思いを伝えた。

 県立校として19年ぶりとなる夏の甲子園出場を果たした石橋は、初戦の2回戦で聖和学園(宮城)を5―0で破り、「甲子園1勝」の目標を果たした。続く3回戦で青森山田(青森)に0―5で敗れ、今夏の挑戦を終えた。

 あいさつに立った福田博之監督は試合内容を振り返り、「選手たちは最後まであきらめることなく頑張った。その力を引き出してくれたのが応援の力。グラウンドとスタンドが一体となったすばらしい時間だった」と感謝を述べた。

 さらに「公立高校でもやれる。限られた練習時間、環境であっても、生徒の力は無限大。野球部はそれを体現したし、石橋の生徒は皆、受験などでも力を発揮する」と力を込めた。

 続いて田口皐月(さつき)主将(3年)が「試合の一瞬一瞬が思い出となり、人生の宝物になった。自分たちは引退だが、次の2年生たちが絶対に甲子園に行ってくれる」と後輩にエールを送った。

 石橋高校は今年、創立100年。試合では保護者のほか大勢の卒業生も阪神甲子園球場に駆けつけ、スタンドを埋めた。下野市内でもパブリックビューイング(PV)が実施され、市民が選手に声援を送った。(高橋淳)

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