カープです。今シーズンはケガとの戦いもあった末包昇大選手。
首位争いを続けるチームに戻ってきた長距離砲にインタビューです。

「ホームラン」
試合の展開を一変させることができる魔法の一打。
現在首位争いを繰り広げるカープですが、ホームラン数は両リーグワースト。(8月16日時点)
長打力不足が課題の一つとなっています。
そんな中、チームで最も一発を期待できる男が帰ってきました。

『背番号52・末包 昇大』

そんな帰ってきた鯉の大砲に「全力応援スポーツLOVERS」の佐竹佑一さんが直撃です!

― 末包昇大選手にとって今どんなシーズンと思いますか。

【末包 昇大 選手】
「昨シーズン後半戦、自分なりに頑張って今年は絶対レギュラーを獲るという年だったんですけど、スタートから出遅れて。でもレギュラーを獲るというスタンスは変えていないので。2回もケガしちゃいましたけど、そこは変わらずに毎日結果を出せるように頑張っています」

今シーズンの末包はアクシデントの連続。まず1月、キャンプ直前に左ひざの半月板を損傷。
一軍へ昇格できる状態になったのは、5月に入ってからのことでした。

【末包 昇大 選手】
「一軍に上がる前の試合ぐらいから、自分の中でこういう感覚だったなっていうのと、新しくこういう感覚だなというのがいい感じでマッチして。スタッフから行っておいでと言われたので」

― よし、キタ―!いけるぞと…

「そうですね」

一軍合流後、うっぷんを晴らすような大活躍。
1か月以上の離脱がありながら、あっという間にチームの最多ホームランをマークしました。しかし、ここで2つ目のアクシデントが末包を襲います。

― 6月22日、忘れもしません

【末包 昇大 選手】
「忘れもしませんよ…」

それは6月22日のドラゴンズ戦。第6号のホームランを放った次の回の守備でした。
このレフトフライを捕球後感じた強烈な違和感。診断は左太もも裏の肉離れでした。
このプレーについて末包は。

【末包 昇大 選手】
「取れるとは思ったので。どうやって取ろうかという中で、もちろん膝の怪我もあったので、ギリギリの低い打球だと膝に負担かかるかなと思って。なので、スライディングキャッチでいこうって実際にしたら、滑った時になんかブチブチって音が聞こえて。でもテーピングしていたんですよ。予防の」

― なるほど事前に

【末包 昇大 選手】
「はい。予防のテーピングが切れた音なのかなと思って。ちょっと一旦確認させてくれということでタイムをとって。案の定テーピングが切れた音じゃなくてという感じ」

ファームでの調整となった末包。それでも前だけを見据えました。

【末包 昇大 選手】
「少し緊張はしましたね。やっぱり、あれだけのお客さんの前で久しぶりにやる。チームが6連勝していて、大事な9連戦。首位攻防戦みたいな感じ。そんな時から復帰という…。
しんどいなと思いながら、呼んでいただいてありがたいなと」

復帰後、幸先のいいスタートを切った末包。
しかし今、再び壁にぶつかっています。

【末包 昇大 選手】
「最近ちょっと…とんでもなく悪いですね。原因はわかっています」

マツダスタジアム。試合前の練習で一人黙々とバットを振り込む末包の姿がありました。
復帰初戦に2安打して以降7試合連続でノーヒット。
現在、どんな課題があると分析しているのでしょうか。

【末包 昇大 選手】
「元々良かった時というのは、ここの間(※動画を参照ください)にバットが通る軌道ができている。ちょっと柔らかいバット使ってるんで。これが鞭みたいな感じでしなっていきながら、このラインを通れるんですよ。そしたら、もちろん、まっすぐは別に詰まっても、前でもしっかり捉えて」

― そのライン上に乗っていたら

【末包 昇大 選手】
「変化球もこうやって拾えるんですよ。でも今は打たなきゃなとか、早めに仕掛けていきたいなって思っちゃうと、ラインがこれぐらいになるんですよ」

― せっかくここまでラインがあるはずなのに、ここの前しか(※動画を参照ください)できないと焦っちゃうから

【末包 昇大 選手】
「はい。なので必然的に体も一緒に動いちゃっている。変化球も拾えないんです」

崩されても強い打球を打てることが魅力の末包。
しかし、ヒットが出ない焦りから、この本来の打撃と遠ざかってしまっていると言います。

― 自分の中で原因がわかっているから、やっぱり今取り組みやすい感じですかね?

【末包 昇大 選手】
「そうですね。原因はわかっていますし、やっぱり試合の中でどうやって、どうしようかなと思って、試合終わった後にもうやばいなというよりは、やっぱりこうだ。自分が思っているのと、映像見て、こうだというのが一致しているので」

課題は明確。不屈の精神を持つ鯉の大砲の爆発が待たれます。

【末包 昇大 選手】
「何とかホームランはもちろん、チームで一番打ちたいですし、打点も小園が今チーム一番ですけど、それをちょっと抜きたいなと」 
※ 小園39打点(チームトップ)末包19打点 8月16日時点

― ハワイ行きたいですね。

【末包 昇大 選手】
「行きたいですね!海外経験ゼロです」

― 優勝旅行、最高じゃないですか。

【末包 昇大 選手】
「そのために頑張ります」

<スタジオ>
【TSS野球解説者 山内泰幸さん】
「海外に行きたいんでしょうね。優勝すれば行けます。末包選手2度もケガがあって、なかなか思うようなシーズンじゃないんですけど、大事な首位争いのときに帰ってきてくれましたから非常に良かったです。(その後、不調もありましたが)インタビューにあったように技術的な原因がわかったので、あとはタイミングだと思ってたんですけども、本当にその通りになってますよね。インタビューをした佐竹さんもね、このインタビュー後に調子が上がったので、喜んでいました」

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