台湾で9月2日に開幕する野球の第13回U18(18歳以下)アジア選手権の高校日本代表に、今夏の全国選手権大会で投打二刀流の活躍を見せた鶴岡東の桜井椿稀選手(3年)が選ばれた。東北からは唯一の選出だ。
桜井選手は最速140キロ超の左腕。今夏の山形大会は体調不良で苦しんだが、甲子園ではキレのある球を取り戻し、1回戦の聖光学院(福島)戦と2回戦の早稲田実(西東京)戦の2試合で計237球を1人で投げ抜いた。打撃では4番打者として1回戦で決勝打を放つなど、7打数3安打の活躍を見せた。
桜井選手は23日、山形県高校野球連盟を通じてコメントを発表。「自分の長所である、内・外角に投げ分けるピッチングを活かし、良い試合の流れをつくりチームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。
「このような大きな舞台でプレーできることに、感謝の気持ちを持っています。日本を代表する選手として、全力で戦い、チームを勝利に導くことを目指します。応援よろしくお願いします」とも呼びかけた。
24日から国内合宿に参加する。28日の大学日本代表チームとの壮行試合後、台湾へ出発する。大会は9月8日まで。
県高野連の大場卓也理事長も総務担当の役員としてチームに同行する。「桜井君は投手としてはもちろん、打撃力についても全国レベルの選手であり、高校日本代表として力を十二分に発揮し、アジア大会での優勝を達成してほしいと願っています。また、私も総務役員として帯同します。チームの力となれるよう、責務を全うしたいと考えています」とコメントした。
県内の選手が高校日本代表に選ばれるのは、山形中央の武田陸玖(りく)選手(現・横浜DeNAベイスターズ)に続き2年連続。武田選手も投打二刀流で、昨年のU18ワールドカップ(W杯)では初優勝の原動力となった。(兼田徳幸)
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