【神村学園-大社】試合に敗れ、仲間と抱き合って涙を流す大社の馬庭(手前)=阪神甲子園球場で2024年8月19日、吉田航太撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第12日の19日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、大社(島根)は2―8で神村学園(鹿児島)に敗れ、107年ぶりの準決勝進出はならなかった。93年ぶりの8強入りの立役者となった大社のエース左腕・馬庭優太投手の試合後の主なコメントは次の通り。

大社・馬庭優太投手

 監督から「お疲れ」と言ってもらった。その一言でいろいろなことがよみがえってきて、涙が止まらなかったです。今まで応援に来てくれた人をもっと元気づけられたらと思っていたが、申し訳ない。すごく長い夏だったし、すごく楽しかった。

 <九回の攻撃でも涙が浮かんでいた>

 (6点差がつき)あの場面だったら普通は諦めてしまうと思うが、大社は違う。(1死満塁から)最後は併殺で終わったが、あそこまで作ってくれると信じていた。みんなでつなぐ野球を最後に体現できてうれしかった。

 <五回途中から3番手で登板した>

 雨が降ることはわかっていたが(雨の中のマウンドに)対応できず、自分らしい投球ができなかった。自分の準備不足で、すごく悔いが残る。コンディションをうまく合わせられなかった自分の弱さというか、気持ちが弱かったと思う。全力で投げたが、神村学園さんのバッターに力が及ばなかった。すごく力の差を感じた。

 <高校3年間を振り返って>

 最初はうまくいかないことばかりだったが、年を重ねていくにつれて野球というものが分かってきて。2年生の時は(島根大会)準決勝で負けたけど、3年生になって目標が達成できたことは自分の人生の中で、すごくいいものになっていくと思う。今はすごく悔しいが、時間がたつに連れて、「最高の夏だったな」と思えるようになったらいい。

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