大社の石飛文太監督=阪神甲子園球場で2024年8月6日、木山友里亜撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第5日の11日、阪神甲子園球場で1回戦があり、大社(島根)が報徳学園(兵庫)に3―1で勝ち、63年ぶりの初戦突破を果たした。

 大社の石飛文太監督の試合後の主なコメントは次の通り。

「稲佐の浜の砂をバットに」

 大社・石飛文太監督 信じられない。選手の力は無限大だと思う。終始、選手を信じて、(チームのモットーである)「結びつく力」を出し切って戦った試合だった。

 (相手は好投手の今朝丸裕喜投手)対策をして打てるような投手ではないので、なぜ点が取れたのか今でも信じられない。うちの選手が勝っていたところがあるなら、根性や集中力、何が何でも勝つという気持ちだと思う。

 (先発の馬庭優太投手は1失点完投)気持ちの強い子で、3年生になってクレバーなところも出てきた。仲間を信じてよく投げてくれた。

 (積極的な走塁が目立った)1番の藤原佑選手が(一回に)単打から次の塁を狙ってアウトになったが、2番の藤江龍之介選手が出塁して、すぐに盗塁を決められた。これまで練習してきたことが出せた結果だと思う。

 (学校近くに出雲大社がある)出雲大社の御利益は大きくて、ことあるごとに祈願に行く。監督室にも神棚がある。

 きょうも稲佐の浜(全国から出雲大社に集まる神様のお迎えの場所とされている砂浜)の砂を選手がバットに振りかけて、不安な人は体に振りかけて試合に臨んだ。

 (監督は)私も振りかけました。(次戦に向けて)砂を補充しないと。

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