ブレイキン男子3位決定戦で敗れた後、会場からの声援に応える半井重幸=コンコルド広場で2024年8月10日、平川義之撮影

 パリ・オリンピック第16日は10日、当地のコンコルド広場で今大会からの新競技ブレイキン男子が行われ、半井重幸選手=ダンサー名・SHIGEKIX=(22)は3位決定戦で米国選手に敗れ、メダル獲得はならなかった。試合後の主な談話は以下の通り。

 <15ラウンドを戦い抜いた今の気持ちは>

 本当に、まずは決勝戦に進むためには、この15ラウンド(を戦うこと)が必要ということで用意してきたんで。その用意した15ラウンドが決勝戦という形では最後、締めくくれなかったんですけど、3位決定戦という形で出せた。

 まずはすごくやってきた意味があるかなというふうに思っていて、それが出せたことが、僕としては悔しい結果でありますけど、まず一つ喜ぶべき部分かなっていうふうに感じてます。

 <3位決定戦が終わってから少し心の整理をつけていた。どういうふうな心境、考えだった>

 ちょっと1回落ち着いて。そうですね。やっぱりたくさんの人にこれまで、たくさんのサポートをしてもらって、自分がここに立てているので、みんなの気持ちを、背中が重くなるような、背負い方はもちろんしてなかったんですけど、皆さんの本当にサポートのおかげで、やれってこられている部分はきれい事なしに本当、あると思う。

 その人たちにも少しでも良い姿を見せたいっていうのが、やっぱり僕としてはすごく気持ちがあったので。そういった意味でもちろん恥ずかしい姿は見せてないんですけど、より輝いた姿を見せたかったっていうのは、すごく3位決定戦が終わってから思ったところだった。

 その気持ちを自分でかみ締めながら、決勝戦をメディアのモニターで今ずっと見ていたので、この悔しさをしっかり次につげながら、でもこの「Road to Paris」であったり、このパリ・オリンピックそのものが、僕にとって本当にかげないのない時間でしたし、僕に絶対必要な挑戦だったと思うので。

 絶対、ここに立っていない自分よりも立った自分の方が強いと思いますし、人としても、ダンサーとしても成長できたんじゃないかなと思うので、まだまだ僕は22歳でこれからでしかないので、この経験を先にしっかりつなげていきたいなというふうに思ってます。

 <誰よりもこの大会を楽しみたいと言っていて、本当に笑顔が印象的だった>

 本当に楽しめましたね。それは胸を張って言えるぐらい楽しめました。

 <この五輪を通じ、多くの人が新たにブレイキンの魅力に目覚めたと思う>

 本当にうれしいことですね、それは。僕がプレーヤーとして、自分のより高い目標であったりとか、レベルアップした姿であったりいいキャリアだったりそういったものをしっかり求めるっていうのは、僕個人としてとても大事なことではもちろんあるんですけど、それと同じだけときにそれを上回るぐらい、やっぱりこのブレイキンっていうものに出合ったことで、僕の人生がいい方向に出合った次の日から、生まれ変わったようなそういう感覚があるので。

 一人でも多くの人に、世界中の見ている子供たちだったり、年齢は関わらずですけど、特に次世代の子たちにはこういった姿を見せて、何か始めるきっかけであったりとか、自分がやっているスポーツだったり、夢中になっているものに全力で挑みたいっていうふうなモチベーションを与えられたら、僕はすごく幸せですし、僕は頑張る意味があるかなと思います。

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