陸上女子やり投げ決勝、表彰式で笑顔を見せる北口榛花=フランス競技場で2024年8月10日、中川祐一撮影

 パリ・オリンピック第16日は10日、陸上女子やり投げ決勝が行われ、2023年世界選手権優勝の北口榛花選手(26)=JAL=が初の金メダルを獲得した。試合後の談話は以下の通り。

 <このオリンピックの舞台で世界の頂点に立った気持ちは>

 もうなんかうれしいんですけど、うれしいだけじゃ足りないぐらい、なんか本当に言葉にできないぐらいな気持ちでいまだにまだ実感が湧かないです。

 <このオリンピックは、ランキング5位で迎えたが、その辺のプレッシャーとかの思いはあったか>

 特にプレッシャーは感じてなくて、大会に来てからずっと楽しくオリンピックを過ごせていたので、よかったんですけど、シーズン最初の方があまりちょっとうまくいかなくて、不安な部分がたくさんあって。

 まあやっぱりパリに臨んできたので、本当に誰かが信じてくれなかったら、ここに立てなかったと思いますし、シーズンの初めは本当に誰が味方かわからんかったんですけど、でもちゃんとずっと味方してくれる人がいて、ありがたいです。

 <いろんな思いを込めた1投目にシーズンベストが出た。ここにすべてが詰まっていた>

 いつもは、6投目までちょっとのんびりしてるんですけど、今日はやっぱりすごい選手ばかりなので、プレッシャーかけられるように1投目から絶対いきたいと思って挑んだ。有言実行できたんですけど。夢の中では70メートル投げていたので、ちょっと悔しい部分もあるんですけど、また頑張って、現実でできるようにしたいです。

 <その夢はいつ見たのか>

 選手村に入ってから毎日、夢では70メートル投げてました。

 <最後6投目は金メダルが決まっても表情が変わらず、むしろ集中しているようにも見えた>

 やっぱり、調子が良いと分かっていたので、記録がほしかったので、最後までしっかりやりました。

 <世界選手権で頂点に立って迎えたこのオリンピック。チャレンジャーとは違う気持ちがあった>

 でも、今シーズンそんなに良くなかったので、チャレンジャーでした。

 <試合後、コーチはどんな話をした>

 私は何もしゃべれなかったんですけど、私が世界で一番だっていうふうに言ってくれて、すごくうれしかったです。

 <オリンピックで頂点に立って、また見えたものもあると思いますが、今どんな気持ちになっているか>

 大事な試合で勝ち続けることは簡単じゃないので、それが続けられるように頑張りたいですし、今日は出なかった記録も、夢の中で終わっちゃったものも、次はかなえられるように、また頑張りたいです。

 <来年、東京(の世界選手権)で>

 もうちょっと前がいいです。

 <いつでも70メートルが出るのを楽しみにしている>

 ありがとうございます。そうします。

 <これから金メダルを受け取りますが、どんな気持ちになるか>

 全然想像できないですね。楽しみです。

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