【金足農-西日本短大付】最後の打者を打ち取り、ガッツポーズをする西日本短大付の村上=阪神甲子園球場で2024年8月9日、矢頭智剛撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第3日の9日、阪神甲子園球場で1回戦があり、3年ぶり7回目出場の西日本短大付(福岡)が6年ぶり7回目出場の金足農(秋田)に6―4で勝ち、第92回大会の2010年以来、14年ぶりに初戦を突破した。西日本短大付・西村慎太郎監督の試合後の主なコメントは次の通り。

西日本短大・西村慎太郎監督

日本ハムの新庄剛志監督

 6-0のままでは終わらないと思っていた。相手の底力を感じた。最後は(選手たちを)信じるのみ。「頼むから逃げ切ってくれ」と祈っていた。甲子園はいいチームに応援や流れが来る場所。一回に走塁を生かして1点とれたところでベンチの雰囲気が変わった。

 奥(駿仁)の走塁で先制した一回が大きかった。(10安打を)打てたのは自信になるし、次の試合につながる。

 (先発の村上太一は)丁寧に投げていた。背の高い選手なので角度が出るし、本来はもっと球速が出るはずだが、今日はスピードが出ない中でもうまくゲームを作ってくれた。(九回は)球が抜けていて心配したが、村上の最後まで戦う姿がみんなを一つにしてくれた。

 (甲子園でも)前向きに伸びやかにやっている子供たちの姿を見て緊張していないのかな、すごいなと思って見ていた。僕の方が(初戦の緊張で)固まっていた。

 金足農は良いチームだし、人気もある。(球場全体が一体となって応援するシーンを)テレビでは見たことがあったが、実際に体験すると、こういうことなんだと。ベンチからは高校野球ファンの皆さんの歓声が全て金足農の方に流れていくような感覚で聞こえていた。その中で逃げ切れたのは大きい。金足農みたいな(応援される)チームになりたい。

 (同級生で日本ハムの新庄剛志監督から)甲子園出場が決まった後、木製バットを20本くらい送ってもらった。まだ選手たちには見せていないので、甲子園が終わったら見せるつもり。(もし次の試合を見に来てくれるなら)新庄からエネルギーを全部吸い取ってやろうと思っている。

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