夏の甲子園、秋田県代表の金足農業はいよいよ9日に初戦を迎える。対戦相手は福岡県代表・西日本短期大学付属高校。かつて全国制覇を成し遂げたことのある強豪でもある。
福岡県135校の頂点に立った西日本短大付属。その特徴は、何といっても福岡県大会で1試合平均8得点を挙げた強力打線だ。1992年の夏の甲子園で優勝した強豪で、金足農業にとっては厳しい戦いになりそうだ。夏の甲子園は3年ぶり7度目の出場。福岡県大会では7試合で58得点、1試合平均得点が8.28と打線に破壊力がある。守りでも7試合の平均失点が1.4と手堅いチームでもある。
強豪相手に金足農業ナインはどう戦うのか。秋田を出発する直前に話を聞いた。
金足農業は守備に重点を置いて調整を進めていて、特にエース・吉田大輝と相馬英典のバッテリーは「まずは自分たちが相手に点を与えないこと」と意気込んでいる。
吉田大輝投手は「甲子園には素晴らしいバッターがたくさんいる。まずは自分がゼロに抑えなければならない。甘いところに投げると持っていかれる。まずはキレとコントロールを重視して、低めに集めるピッチングをしたい。挑戦者としてどんな敵にも立ち向かっていきたい」と力強く語った。
相馬英典選手は「自分の配球が勝敗を分けると思う。責任感を持って一球一球、打者の分析や投手の管理をやっていきたい」と気を引き締めていた。
攻撃面では「取れる点を確実に取る」ことに重点を置いている。
中泉一豊監督は「一戦一戦、戦う。相手は全国へ勝ち抜いてきたチーム。攻撃では少ないチャンスをものにすることに執着した戦い方をしたい」と意気込んだ。
金足農業は9日の第2試合で初戦を迎える。
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