パリオリンピック・水泳女子3m板飛込の予選に、米子市出身の三上紗也可選手が挑みました。日本のエースとしてメダル獲得をめざしましたが、無念の予選敗退となり、東京大会の雪辱を果たすことはできませんでした。

日本時間の7日深夜に始まった水泳・女子3m板飛込予選。米子市出身の三上紗也可選手(日本体育大学大学院)は、日本のエースとしてメダルが期待された中での出場です。

田中祐一朗記者:
先ほどから競技が始まっているんですが、会場はすごい熱気に包まれています。

競技開始の午後10時。米子市の米子コンベンションセンターには、伊木市長や母校・米子南高校の関係者など約50人が集まり、声援を送りました。

観戦者:
期待しています。大丈夫だと思います。

板飛込の採点は、空中での技の難度と入水時の水しぶきの小ささが大きなポイントです。5回の演技の合計点で競われ、予選は28人が出場、上位18人が準決勝へ進出します。

三上選手は、1本目の得点が58.50とまずますのスタートを切りました。

しかし2本目。

実況「スコアが、4から4.5。ここは得点を伸ばすことはできません。38.75です。

続く3本目もミスが出てしまい、4本目終了時点で23位と苦しみます。
一発逆転を狙って5本目は、最高難易度レベルの大技「5154B」に挑みます。
小学生の時から指導を受けてきた安田コーチと精度を磨いてきた技です。
着水までの2秒足らずの間に、前方宙返りを2回半、さらに2回身体をひねり、えび型の姿勢で着水します。この技が決まれば、逆転での準決勝進出が見えてくる中、運命の5本目。

実況:
最後はひねりを伴います。こだわりの技。どうだ!
7点というところは取りたいんですが5.5が3つ、トータル258.35です。

しかし得点は伸びず、5本合計で258.35。28人中21位で無念の予選敗退となりました。

三上紗也可選手:
2本目からちょっと崩れて、自分でもあまり予想してなかったミスだったので、そこから立て直しできなくて、5本目までずるずるいってしまった感じでした。今後はちょっと考えたい」

米子市・伊木市長:
彼女の姿を見て、悔しい想いもありますけども、米子に戻ってきた時にはよくがんばったねって暖かく迎えたいなと思います。

鳥取県水泳連盟・宮本基一郎さん:
すごく残念な気持ちではありますけども、三上紗也可さん、安田千万樹コーチの頑張りというか、パリに向けての取り組みは誇らしく思っておりますので、胸を張って帰ってきてほしいなと思います。

準決勝敗退だった東京大会の雪辱を期してメダル獲得を狙ったパリの舞台。涙で大会を去りました。

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