「自分らしいスタイル」 2大会連続の銀メダル
開心那選手は「自分らしいスタイル」をひたすら磨き続け、パリオリンピックに挑みました。
開選手は12歳で出場した東京大会で、日本選手史上最年少のメダリストとなりました。そのスタイルは派手なエアが主流となっている女子パークの中で、異彩を放っています。
得意とする「ノーズグラインド」をはじめとするコースの縁にボードや車軸を滑らせる“リップトリック”を軸に、コース取りもほかの選手が使わないルートを選ぶなど常にオリジナリティーを追い求めてきました。
このこだわりについて開選手は「動画でも写真でも一目見ただけで『あ、心那だ』と分かってもらえるようなスケーターになりたい」と理想を語っていました。
さらに、12歳だった東京大会からこの3年で身長がおよそ20センチ伸びたことも滑りに好影響を与えました。
開選手は「身長が伸びたことでボードを踏む力が強くなったので、前よりスピードが出しやすくなった」と分析し、国際大会で使われるような高低差が大きいコースでもさまざまな場所で技が出しやすくなったとその変化を説明します。
さらにスピードが出るようになったことで、これまで苦手としてきたエアもより高く飛べるようになり、滑りのバリエーションが増しました。
開選手を小さいころから知る札幌市のスケートボード場の高木啓吾さんは「自分の中で目標を立ててずっと練習を続けているのがすごいところ」と、誰にもまねできない滑りは努力に裏打ちされたものだと証言します。
「スケートボードを知ってる人も知らない人も関係なく『楽しそう』『かっこいい』と思ってもらえるような滑りをしたい」と、オリンピックでの目標を掲げてきた開選手。
自分らしさを貫いた滑りは2度目のオリンピックの舞台でも、ひときわ輝きを放ちました。
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