第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開会式リハーサルが6日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)であった。愛知大会の優勝旗を手に歩く杉浦正悦主将(3年)を先頭に、最後列まで足並みをそろえようと、真剣な表情で歩き、本番にそなえた。

 スタンドからは監督やベンチメンバー外の選手たちが仲間の行進を見守った。その一人が、普段はショートを守る飯田樹(いつき)選手(3年)。4日の甲子園での公式練習では打撃投手を務めるなど、サポート役に徹する。「選手の力になりたい。試合でいつもの力を出してほしい」と応援する。

 同じくサポートメンバーの松本心真(しま)選手(3年)は、5日に急きょベンチ入りした沖悠人選手(3年)と宿舎が同室。2人は投手同士、普段から仲が良い。大会での活躍を祈りつつ、対抗心も燃やす。「(大学では)沖に負けない投手になりたい」

 開会式は7日午前8時半からある。初戦は大会第4日(10日)の第1試合(午前8時開始)で、宮崎商(宮崎)と対戦する。(渡辺杏果)

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