岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、ボクシング・関西高校(岡山市北区)3年の三村洸敬(ひろゆき)選手です。

北部九州インターハイ・ボクシング競技の県予選を兼ねた岡山県高校総体の男子バンダム級には三村選手のみが出場。対戦相手はいませんでしたが、23年度には同じ階級で北海道インターハイ、鹿児島国体と全国高校選抜に出場、国体と全国選抜ではともに3位という好成績を残すなど直近の実績が考慮され「優勝」として認定、2年連続のインターハイ出場が決まりました。

■中国大会決勝で思わぬ“苦戦”

玉野市の玉野スポーツセンターで6月22日・23日に行われた中国高校ボクシング選手権に出場した三村選手。初戦は判定勝ちしたものの、翌日の作野辰嘉選手(鳥取・米子高校)との決勝では序盤から思うような有効打も出ず、0-5の判定で敗れました。

作野選手は23年のインターハイにはバンダム級より1階級下のフライ級でベスト16に進出。全国高校選抜ではバンダム級に階級を上げて出場、今夏のインターハイでは優勝候補に挙げられています。

今回の中国大会で初めて作野選手と対戦した三村選手。「自分の動きを大事にせずに、相手の動きに合わせてしまった」と試合を振り返り、インターハイで再戦する可能性については「相手が知れたので、次は負けない。自分の動きを大事にし、練習して磨いていきたい」と抱負を語りました。

■サウスポーから繰り出す「長いストレート」を武器にインターハイ制覇へ

ボクシング好きの父親に「行ってみるか」と誘われ、岡山市内のボクシングジムを見学に行ったことをきっかけに、三村選手は14歳から競技を始めました。長い距離を走ることは趣味でもあり、日頃の大事なトレーニング。現在は関西高校ボクシング部で鍛錬を積んでいます。

ボクシング部顧問・赤瀬高博先生の勧めもあって、目標となったのがプロボクサー・中谷潤人選手(26)。7月20日にはWBC世界バンダム級王座初防衛を果たし、WBO世界フライ級・同スーパーフライ級王座と合わせて3階級を制覇中(28戦28勝(21KO)、7月31日現在)。三村選手は中谷選手のパンチの打ち方や距離感、タイミングの取り方が魅力的だと語ります。

177cmと比較的身長が高く、リーチを活かせる三村選手の持ち味は利き腕のサウスポーから繰り出す「長いストレート」。中国大会での敗戦をバネにし、インターハイでは国体、全国選抜でも未踏の決勝戦へ…「絶対1位を取りたい」と全国の舞台でのリベンジを誓います。

北部九州インターハイ・ボクシング競技は佐賀市で8月8日から6日間の日程で行われます。

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