柔道女子63キロ級で3大会連続の五輪出場を果たした高市未来(30)は2回戦でカタリナ・クリシュト(クロアチア)と対戦し、敗退した。

 序盤に横四方固めで抑え込んだが、ポイントが入る10秒の前に逃げられた。延長3分22秒に背負い投げで技ありを奪われた。

 「(自分に)『何をやっているんだ』という気持ちと、『でももうこれ以上がんばれない』という気持ちが混じっている」と涙ながらに語った。

 左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂など幾多の大けがを乗り越えて、競技人生を続けてきた。2016年リオ大会、21年東京大会に続き、またも、メダルに手が届かなかった。「(五輪は)本当に強敵で、どんなに立ち向かっても倒せなかった。でも、挑めてよかった」と、はっきりとした口調で振り返った。(塩谷耕吾)

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