パリオリンピック大会4日目、大逆転を果たし、2大会ぶりに悲願の金メダルをつかんだのは、体操男子団体。2種目目の「あん馬」でエース橋本大輝選手(22)がまさかの落下するなど、最終種目の「鉄棒」まで中国に大きくリードされながらも、最後まで諦めずにつかんだ大逆転の金メダルだった。

苦しい状況が続く中で、印象的だったのは「諦めるな」とメンバーに語りかける萱和磨(かやかずま)選手(27)の姿だった。

中国を逆転しての2大会ぶり金メダル

パリオリンピック大会4日目、体操男子団体は、大逆転を果たし、2大会ぶりに悲願の金メダルをつかんだ。

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実況:
苦しみました。しかしつなぎました。橋本!!最後の最後に橋本大輝!

最終種目の鉄棒まで中国に大きくリードされながらも、最後まで諦めずにつかんだ大逆転の金メダルだった。

現地で取材していた宮司キャスターも大興奮!

宮司キャスター:
日本、金メダル!中国を逆転して金メダルです!選手たちも喜びで抱き合って、泣き崩れている選手もいます。

悲願の金メダル獲得。興奮冷めやらぬ中、宮司キャスターがエースの橋本大輝選手(22)とキャプテンの萱和磨選手(27)に直撃した。

宮司キャスター:
団体の金メダル。どんな意味が?

橋本大輝選手(22):
僕は0.103(の差)で東京(五輪)で逃して、一番持ってなくて、欲しかった金メダルで、この3年間正直しんどくて。
4月に全日本選手を迎えた時には「順調に来たな」と思えば5月に中指怪我をしてしまって、一度自信をなくしてしまって。
でも代表合宿が始まって他の4人を見ると、金メダルを取りたいって思って練習をしていて、そのみんなの姿に僕は自信を取り戻しましたし、僕はここで戦いたいって思う気持ちも入りました。

橋本大輝選手(22):
予選の日にはミスもあって、チームのみんなにも迷惑かけて、正直ちょっとしんどいなって思う中でも、みんなのおかげでここに立つことができて、みんなのためにも金メダル取りたいって、今日演技台に入る床の前から思っていたので、その意志を持って最後まで戦えぬけたことで、僕は金メダルを取ることもそうですけど、今日1日みんなの優しさとみんなの粘り強さに助けられて、僕はなんて幸せなんだと思える1日でした。

「絶対諦めるな!」励まし続けたキャプテン萱選手

キャプテンの萱選手は、長年の夢だった金メダルを手にし、こう振り返った。

萱和磨(かやかずま)選手(27):
本当に夢を叶えた瞬間というか、夢を叶えた瞬間で、アテネオリンピックを見て体操始めてから、ずっとオリンピックで金メダルを目指し続けて。リオではスタンドで金メダルを眺めて、東京で0.1足りず、今日という日で本当に夢を叶えて、この20年間、色々紆余(うよ)曲折あったと思うんですけど、でも本当に練習して、本当に目指して、夢を追って本当に良かったなって思います。

宮司キャスター:
今日は苦しい展開が続いていて、萱選手が「諦めるな」とメンバーに語りかける姿が印象的でした。

2種目目のあん馬で橋本選手がまさかの落下。そこで萱選手は…。

萱選手:
絶対諦めるな!絶対諦めるな!いけるよ!

橋本選手:
頑張ります。

萱選手:
5人の目は、本当に苦しい時も1mmも後ろを向いてなかったというか、もう常にすぐ切り替えて前を向いて、諦めないで本当に自分の演技だったり、仲間を信じていたことが今日の金メダルに繋がったと思います。
(「イット!」 7月30日放送より)

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