2年ぶり3回目の夏の甲子園大会に出場する有田工業。甲子園での「1勝」を目指します。
7月6日から24日まで行われた全国高校野球佐賀大会。36校の頂点に立ったのは、2年ぶり3回目の優勝となる有田工業でした。
【前田壮梧主将】
「(夏の県大会では)初戦から苦しい展開が多かったですけど、粘り強く優勝できて良かったと思う」
初戦は2点差、準決勝、決勝は1点差と、接戦を勝ち切った有田工業。勝負どころでの球際の強さも光りました。
チームを引っ張るのは、エース・石永煌希。4試合で34回を投げ、防御率1点台と抜群の安定感を見せました。
【梅崎信司監督】
「1番不安だったピッチャーが背番号1を付けた石永が大会ごとに自信付けて、だんだん落ち着いて投げられるようになってそこが1番優勝出来た要因」
石永の大きな武器の1つが「スタミナ」。佐賀大会では5試合中3試合で完投。3試合いずれも130球以上を投げ抜きました。そのスタミナを支えているのが“走り込み”です。
【石永煌希投手】
「自分は好きで走っているわけではないが、先生達から半強制的ではあるんですけど、そういったところでメンタル面と体力面が変わったと思う」
【梅崎信司監督】
「精神的な強さを求めて走らせていたが、結果的には体力がつくことにもなったし、精神的な部分も成長してくれているんじゃないかと思う」
一方、打線も強力。特に注目なのは、1番から4番の2年生4人です。出塁率は全員3割を超え、佐賀大会の得点「31」のうち21点は4人がホームを踏みました。
【梅崎信司監督】
「安定して出塁してくれて、みんな走れるので1番から4番まで全員1番バッターくらいな感覚いけるのが特徴」
一方、大会期間中にはこんなおまじないも。
【石永煌希投手】
「ピンチになった時に弱気になりがちだが、梅崎先生(監督)から貰ったお守りを見てピンチの時にギアが上がるようにできた」
甲子園では、まずは2年前に先輩が果たせなかった「1勝」を目標に戦います。
【梅崎信司監督】
「何とか後半勝負って言えるような展開に持っていきたい」
【石永煌希投手】
「自分が抑えて最小失点で守り抜くような野球がしたい」
有田工業は、8月1日に甲子園へ出発。4日に組み合わせ抽選会を迎え、大会は7日に開幕します。
【有田工業野球部】
「甲子園では、チーム一丸となって頑張るので応援よろしくお願いします。絶対勝つぞ!よし!」
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