日大三-早実 西東京大会で優勝し、喜ぶ早実ナイン=いずれも神宮球場で

 全国高校野球選手権西東京大会は28日、神宮球場での決勝で、早実が10-9で日大三にサヨナラ勝ちし、9年ぶり30回目の夏の甲子園出場を決めた。日大三は3連覇を逃した。甲子園大会は8月7日に開幕する。  早実は9-9で迎えた九回、先頭の川上真選手(2年)が右二塁打で出塁。野選と申告敬遠で無死満塁とした後、内囿(うちぞの)光太選手(3年)が左前適時打を放ち、3時間14分の熱闘に終止符を打った。  互いにリードされては追い付く展開となった。早実が一回に宇野真仁朗主将(3年)の二塁打などで3点を先制し、日大三は三回に岡本弦士選手(同)の3点本塁打で、試合を振り出しに戻した。  その後は両者得点を重ね、七回、1点差を追いついた日大三が押し出し四球で勝ち越しに成功。9-8としたが、早実の追撃をかわせなかった。

◆監督・主将談話

<早実の和泉実監督> いつも通り厳しいゲームになった。最後に、いろんな面で叱ってきた内囿が自分のスイングで打ってくれた。日大三に勝てばより一層強くなれると分かっていた。甲子園に行って、もっともっと強いチームになってくれると期待している。 <宇野真仁朗主将> 甲子園という目標を、みんなで達成できて最高の気分。追いかける展開は得意なので、諦めないでやった結果が出た。最後の場面は全員を信頼していたので絶対打ってくれると信じていた。甲子園でも一戦必勝で勝ち上がりたい。 <日大三の三木有造監督> 一歩届かなかったのは監督の責任。勝たせてあげられなくて選手に申し訳ない。追いついてひっくり返してひっくり返されて。よくこの展開でできたと思う。投手もよく投げてくれたが、ここ一番での粘りが早実さんの方が上だった。 <土井貴仙主将> あと一歩で負けてしまった。ノーシードで苦しいところからやってきた。エースの谷亀(和希)のためにも援護したかった。中1日で頑張ってくれていたので、もう一度甲子園で投げさせたかったが、かなわずに悔しい。


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