体の柔らかさを生かした鋭い踏み込みからの攻撃が持ち味の東晟良選手は、初戦となる2回戦で香港の陳諾思選手と対戦しました。

序盤は追う展開となりましたが、第2ピリオドで同点に追いつきます。

東選手は最終の第3ピリオドで一時リードを奪いますが、終盤に連続でポイントを取られ、14対15で接戦を落としました。

また、同じく2回戦に出場した上野優佳選手はルーマニアのマリーナ・カルガレアヌ選手に13対15で、宮脇花綸選手はフランスのエバ・ラシュレー選手に10対15で敗れ、いずれも初戦で姿を消しました。

フェンシングの女子フルーレは、来月1日に団体が行われます。

東「もっと戦いたかった。団体戦ではメダルを狙いに行きたい」

フェンシング女子フルーレ個人に出場した日本の3選手は、国際大会でも安定した成績を残していて、全員が初戦で敗退したことは予想外の結果でした。

2大会連続出場の上野優佳選手は、前回東京大会との違いについて「大勢の観客がいるなかで審判の声も聞きづらい。自分の試合に集中するというイメージは持っていたがうまくいかなかった」と厳しい表情で振り返りました。

また、地元・フランスの選手に敗れた初出場の宮脇花綸選手は「フランスの声援がすごいというのは分かっていて、それは気にせずに多くの観客の前で楽しむことはできた。ただ相手にとって声援はプラスに働いたと思う」と冷静に話していました。

1点差の接戦を落とした東晟良選手は涙をこらえながら「もっと戦いたかった。団体戦ではチームみんなでメダルを狙いに行きたい」と去年の世界選手権で銅メダルを獲得した団体での巻き返しを誓っていました。

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