逆転の適時三塁打を放つ昌平の渡辺選手=大宮公園野球場で

 「自分のエラーで取られた点は自分で取り返す」。先制点を与えて迎えた一回裏2死一、二塁の好機、昌平の渡辺暁斗選手は挽回を狙う気持ちで打席に立った。真っすぐを振り抜くと打球は右中間に抜け、走者一掃の三塁打に。ベンチに戻ると「よく打った」とチームメートが迎えてくれた。  一回の表、1死一、二塁でのエラーで満塁を招き、その後押し出しで失点につながったため「挽回のチャンス」と臨んだ初打席、打球が抜けた瞬間を「素直にうれしかった。つなぐ意識だったが、長打になってよかった」と笑顔で振り返った。5番を務める渡辺選手について岩崎優一監督は「主軸として重圧もあると思うが、準決勝の大舞台で素晴らしい結果を残してくれた」と評価した。  花咲徳栄との決勝には初優勝がかかる。渡辺選手は「これまでの大会で負けっぱなしだったので、絶対に勝ちたい」と意気込んだ。(足立優作)


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。