パリ・オリンピックの開会式が26日(日本時間27日)、セーヌ川で行われた。史上初の競技場以外での開催となり、各選手団の入場には船を利用。国・地域により、競技ではライバル関係にある複数国が一つの船に乗り込んで紹介される「呉越同舟」となった。
最初に登場したギリシャ、続く難民選手団はそれぞれ単独の船での入場となったが、国名がフランス語のアルファベット順となった3番目の船にはアフガニスタン、南アフリカ、アルバニア、アルジェリア、ドイツの5カ国が同乗。その後も、各国・地域の選手たちが同じ船に乗って登場し、手を振ったりスマートフォンで撮影したりするなど、終始リラックスした様子で歴史ある川を進んだ。93番目の日本は、ヨルダン、カザフスタン、ケニアと同じ船となった。
組織委員会の発表によると、今回使用された船は計85隻。地元フランスや28年ロサンゼルス大会の開催国・米国、32年ブリスベン大会のオーストラリアはいずれも単独だったほか、バーレーンやブータンなど参加選手が少ない国は、小さいボートに乗って単独で登場した。【パリ倉沢仁志】
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