第106回全国高校野球選手権徳島大会は27日、徳島市のむつみスタジアムで準決勝2試合がある。第1試合では、今春の選抜8強の阿南光と、昨春の選抜出場校の城東が対戦。第2試合では、ともにノーシードから勝ち上がった鳴門渦潮と城南がぶつかる。4校の戦いぶりや戦力などを紹介する。(吉田博行)

選抜8強の阿南光 エース吉岡中心に

 今大会は第1シードで臨み、エース右腕吉岡暖(はる)投手(3年)を中心に勝ち上がってきた。

 吉岡投手は準々決勝までの2試合に登板。直球とキレのある変化球で18三振を奪い、被安打7、失点4に抑えた。

 チーム打率は4強トップの4割に達する。福田修盛(しゅうせい)選手(3年)は打率6割を超える。勝負強い打撃で、春夏連続の甲子園出場を狙う。

昨春選抜出場の城東 機動力で揺さぶる

 昨春の選抜大会にも登板したエース右腕岡一成投手(3年)は、直球と多彩な変化球で的を絞らせず、今大会3試合で15奪三振、3失点。他の投手らとの継投で勝ち上がってきた。

 打線は、2番打者の辻慎吾選手(2年)が打率4割5分強を記録。チーム打率は3割ほどだが、盗塁数は4強最多の7を数え、機動力を絡めた攻撃で相手を揺さぶる。

鳴門渦潮 エースで4番の岡田が引っ張る

 エースで4番の岡田力樹(りゅうき)投手(3年)が投打でチームを引っ張る。右腕の岡田投手は直球と変化球で緩急をつけ、3試合に登板して23奪三振、4失点。打撃では長打2本を含む6安打を放ち、打率は5割を超える。

 三塁手の中山仁翔(じんと)選手(2年)も打率5割と好調。チーム打率は3割4分強で、準々決勝で富岡西にコールド勝ちするなど勢いがある。

9年ぶり4強入りの城南 投打バランス優れる

 投打のバランスに優れ、決勝に進出した2015年以来、9年ぶりの4強入りを果たした。

 右横手投げの国平大雅投手(3年)と力投派右腕の馬詰伸吾投手(3年)の投球が安定。準々決勝まで3試合のチームの失点3、与四死球6は4強で最も少ない。

 チーム打率は3割4分強。松尾昭汰選手(3年)と蔭山凜太郎選手(3年)は打率5割超だ。

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