パリ・オリンピックの開幕を翌日に控えた25日夜、五輪の開催に反対する現地の複数の市民団体関係者が、パリ市中心部の広場に集まり抗議集会を開いた。
パリ五輪を巡っては、パリ市郊外のサンドニ地区に選手村が建設されたが、再開発に伴って、外国人労働者向けの住宅が取り壊され転居が進められた。
また、テロ対策としてAI(人工知能)を活用した監視システムが導入され、プライバシーの侵害を懸念する声が一部の市民から上がっている。
抗議集会は、現地時間の午後7時過ぎから、約80団体が共催する形で共和国広場であり、参加者たちはオリンピックカラーの5色の発煙筒をたいて五輪開催に反対の意思を示した。
参加者の女性の一人は「五輪によって再開発が進められてもサンドニの人たちは何ら恩恵を受けていない」と訴えた。
パリ在住で、抗議集会の共催団体でもあるフランスの反五輪団体「Saccage(破壊)2024」のメンバー、佐々木夏子さんは「五輪の開催によりさまざまな立場の人が影響を受けている。この声に耳を傾けてほしい」と話していた。【パリ木原真希】
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