陸上競技です。福岡県をはじめ九州北部で行われているインターハイ。苦難を乗り越え、全国大会に出場する高校生ハードラーを取材しました。

竹中隼人選手。
府中町生まれの17歳です。
府中町の中学校から、広島国際学院高校に進学し、今年400mハードルでインターハイに出場します。

【竹中隼人選手】
「全国大会に出ること目標にしたいたが、インターハイで戦えると思っていなかったのでびっくりしている」

実力以上に竹中選手には乗り越えないといけない壁がありました。

【竹中選手】
「ちょうどこの時期に手術することが決まって、中学3年生で陸上が好きだったので走りたかったのですが、お医者さんからダメと言われて」

バルサルバ洞動脈瘤生まれつき心臓の大動脈弁の付け根部分の壁が薄く、徐々に瘤のように腫れる心臓の病気です。
中学3年生の時、2回目の開胸手術を受けました。

【竹中選手】
「(手術のあとすぐ)声がでなかったので怖かった。だんだん声が出るようになってホッとした。陸上に対して思い切り走れたりすることが良かった」

体の負担を考え、走る量の少ない走高跳で大好きな陸上競技に復帰します。
努力が実を結び、手術から2年後には走高跳でインターハイに出場しました。
そして、この年の秋、新たな挑戦を決断をします。

【竹中選手】
「最後の大会で走る競技でインターハイに出たい。身近にあったのが400mハードルだったのでやろうと思った」

短距離種目の中で、最も過酷な競技の1つと言われる400mハードルへの挑戦。
これまで2回の手術を受けた竹中選手に健康への不安はなかったのでしょうか?

【竹中選手】
「たまに400mを走っていて心臓が痛くなる時があるがお医者さんに聞くと大丈夫と言われるので、そこは信じてやってます」

高校生活最後のインターハイ。
苦難を乗り越え全国の切符をつかんだ竹中選手、どのような思いでインターハイに臨むのでしょうか?

【竹中選手】
「最後には楽しく終わりたい。楽しむ中でも全国大会に出たからにはいい記録を出して準決勝や決勝でも戦える選手になりたい。タイムは51秒台、52秒を切って51秒台のタイムを出したい」

<スタジオ>
本当に陸上競技が好きなんだっていう気持ちが伝わってきます。

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「本当にそうですね。苦難を乗り越えてチャレンジをしてる姿、応援したくなります。うまくいかないことはたくさんあると思いますが、竹中選手は何でも前向きに捉えられることは強みに絶対繋がってくると思います。インターハイ期待したいです」

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